人さまの所持本を盗み見る。

G.ベイトソン「精神の生態学」Steps to an Ecology of Mind

が、たまたま放置されていたので少し読んでみることにする。


高名な思想家や研究者のあらゆる名著をほぼ読んできてない

自分の人生はきっと、圧倒的に不幸だ。


本書は一瞬しか読めないままだったが__


最初にメアリー・キャサリー、

社会学系の学術書籍を執筆する娘の序文の中の


__こうした、いわばブランド派思想ゆゆしき点は、

それを「着用」するわれわれが、その種の要約にもはまりきれない、

原典のテクストの輝きと豊かさを目の当たりにする機会がご

っそり失われてしまうところだ__


こう書かれた90年代から2000年頃の現代思想の潮流と

グレゴリーの定位の移ろいなど...

序文が書かれた20年前の本書を

今読んでも臨場感を持って読むことができるのは

原文未読だが、恐らく佐藤良明の訳の功績もある筈だが


やはり、

ベイトソンも読んだ方が良いだろう濃密さをチラ見でも

感じる本。いいから、そう思うなら本書を読みなさいよって話し...


だが、買おうとすると、Amazonだと、27800円とかって一体...

この手のインテリ書籍はかかる時間と出版数、出版社もあり

もとから一定、高いけれど、謎に初版刷りのみだからこういうことが

起こりやすいんだろうか。


所持していた本人に借りるか、図書館だな。