その時は何かに見えたもの。

ぱっと見たとき
違うものに見えたものを
収集しておく
保管しておく
習慣がある

時間が経過する前に
メモやコメントを
必ずつけていたのか

もしくは
時間が経過しても
最初みた印象と変わらず
違うモノに置き換えたら
面白いだろうものに
見えていたが

2020年の3月頭
コロナウィルスで外出が微妙に
なり始めたころ

静岡、沼津の鰻の名店、桜家
3度目の訪問時

都度、利用した駐車場からみえる
古い雑居ビルの2階

カフェだろう燈
特有の佇まいが気になっていた
店にようやく入った

その日は雨だった

外から見える窓の見え方より
中は全然洒落ていて
メニューもイタリアンと
東欧やアフリカの料理も時に
含まれるような店で
面白い店だった

そこに置かれたフライヤーは
地元のレストランやカフェ
作家のものが多かったが

ヴァンジ彫刻庭園美術館
同じく静岡、長泉町にできた
クレマチスの丘にある美術館の
センス オブ ワンダーという企画展
のチラシも混じっていた

その中で

杉戸洋の絵が
何かの織物やバック、
編みものなんかにパッと
見えたのだが

2か月して見直すと
何に見えたのかが分からなく
なっていた

自分にとって
過去、何の参考にとってあったのか
分からなくなる経験は
初めてで

きっとこの2ヵ月は
今までの2ヵ月と違う時間が
流れていたのだろうことを
この事で気づかされた

人は、自分の気づかないところで
昨日までとは少しづつ違う自分になっている
そのことを知らない

そういうことなのだろう。